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[相場概況]日経平均は続伸、米株高が支援も28000円届かず、トヨタ決算は厳しい内容

発行済 2022-08-04 15:24
更新済 2022-08-04 15:30
© Reuters.
日経平均は続伸。
3日の米株式市場でダウ平均は416ドル高と3日ぶり大幅反発。
セントルイス連銀のブラード総裁による強気な経済見通しを受けて買いが先行。
また、7月ISM非製造業景気指数が予想外に改善し4月以来の高水準となったことも後押し。
金利動向が安定し、ハイテク株の買いが続いたことも相場をけん引した。
ナスダック総合指数は+2.58%と3日ぶり大幅反発。
米株高を受けて日経平均は189.04円高からスタート。
ただ、朝方に一時28000円を超えた後は失速し、その後は昼頃までじり下げ基調となった。
後場は、日経平均は狭いレンジでのもみ合いが続いた。
取引時間中に発表されたトヨタ自 (TYO:7203)の決算では、為替の円安効果を含めても通期営業利益が据え置かれたことで同社株価は大幅に下落。
ただ、金利低下を背景としたハイテク株高が下支えし、日経平均への影響は限定的だった。


大引けの日経平均は前日比190.30円高の27932.20円となった。
東証プライム市場の売買高は12億9540万株、売買代金は2兆8994億円だった。
セクターでは海運、非鉄金属、医薬品が上昇率上位となった一方、鉱業、石油・石炭、保険が下落率上位となった。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%となった。


個別では、アドバンテスト (TYO:6857)、東エレク (TYO:8035)、ディスコ (TYO:6146)の半導体関連が大幅高。
ソフトバンクG (TYO:9984)、日本電産 (TYO:6594)、エムスリー (TYO:2413)、リクルートHD (TYO:6098)のハイテク・グロース(成長)株も総じて高い。
川崎汽船 (TYO:9107)が大幅に反発し、郵船 (TYO:9101)、商船三井 (TYO:9104)も上昇。
ほか、サイバーAG (TYO:4751)、マネーフォワード (TYO:3994)、SREHD (TYO:2980)などのグロース株が全般強い動き。
日東紡績 (TYO:3110)、静岡ガス (TYO:9543)、BIPROGY (TYO:8056)は決算を手掛かりに急伸。
マネックスG (TYO:8698)、カシオ (TYO:6952)、住友電工 (TYO:5802)も決算が好感され大幅高。
タツモ (TYO:6266)は業績予想を上方修正して大きく上昇。
前日に決算を受けて急落したSUBARU (TYO:7270)は見直しの動きで急反発。
TDK (TYO:6762)、イビデン (TYO:4062)は決算を評価する動きが継続。
午後に非開示だった見通しを公表した合同製鐵 (TYO:5410)は急騰した。


一方、原油先物価格の下落を受けてINPEX (TYO:1605)、コスモエネHD (TYO:5021)が大きく下落。
コマツ (TYO:6301)、三井物産 (TYO:8031)の資源関連や東京電力HD (TYO:9501)、イーレックス (TYO:9517)の電気・ガスセクターが安い。
米金利低下により三菱UFJ (TYO:8306)、第一生命HD (TYO:8750)など金融も総じて軟調。
決算を発表したZHD (TYO:4689)が急落したほか、太陽誘電 (TYO:6976)、クボタ (TYO:6326)、オリックス (TYO:8591)、JFEHD (TYO:5411)、JCU (TYO:4975)なども決算を材料に大きく下落。
日中に決算発表した日本コークス (TYO:3315)、JUKI (TYO:6440)、セガサミーHD (TYO:6460)も後場に入って大幅安となった。


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