14日のアジア株式市場の前場はまちまちな値動きをみせた。英議会は経済の不透明感や貿易の混迷を避けるために「合意なき離脱」を否決した。
本日午後に英議会は、リスボン条約50条の発動延期についての決議を行う。
13日、「合意なき離脱」が否決された後、テリーザ・メイ英首相は、「なにか取り決めが成立しなければ、合意なき離脱になるという英国法とEU法は変わらない」と述べた。
日本時間午前11時40分時点における日経平均株価は0.5%高、韓国のKOSPIはほぼ横ばい、オーストラリアのASX 200もほぼ横ばいで取引されている。
投資家は中国の鉱工業生産や小売売上高を前に様子見しており、中国株式市場はアンダーパフォームしている。
上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ0.6%、0.7%安となっている。香港のハンセン指数は0.1%高。
一方、ドナルド・トランプ米大統領は13日、貿易摩擦で最終的な合意に達するまでは、中国の習近平国家主席との首脳会談を延期することを申し出た。
トランプ大統領は「我々は通商合意を締結することもできる。また、要点から合意してから細部を交渉することもできる。私は後者が良いのだ。しかし、これはそれほど重要な問題ではない」とし、「我々はどちらの方法でも可能である」とホワイトハウスで記者に対して述べた。
以前は、トランプ大統領はホワイトハウスで記者に対し、中国との貿易協議での合意は「急いでいない」と語り、米中貿易協定が予想よりも早く締結されるとの見方を取り下げていた。
「それは正しい合意であるべきだ」とトランプ大統領は述べた。また「我々にとって良い合意であるべきだ。そうでなければ、合意に達することはないだろう」と語った。
昨夜の米国株式市場は高値を付けた。原油在庫が予想外に減少したことによる原油価格の高騰によってエネルギー銘柄が上昇した。