28日のアジア株式市場は前場でまちまちな値動き。テリーザ・メイ英首相は、議会でブレグジット協定案が可決された場合に辞任する意向を示し、ブレグジットに注目が集まっている。
中国の上海総合指数は0.4%安、深セン総合指数は0.1%高、香港のハンセン指数はほぼ横ばいであった。中国建設銀行(HK:0939)は、2019年第1四半期決算で2015年ぶりの減益となり、約1.5%安となっている。
日経平均株価は1.5%安、韓国のKOSPIは0.6%安、オーストラリアのASX 200は0.3%高となっている。
英国では、メイ首相が英国EU離脱後に辞任する意向を示した。
「私たちの国と党にとって正しいことをするために、意図していた時期よりも早く辞任する用意がある」とメイ首相は述べた。
また「歴史的な義務を果たすために私の離脱案を支持して欲しい」と述べた。
英議会は27日、8つのブレグジット代替案の示唆的投票を行ったが、全ての案で過半数の支持を得ることはできなかった。
CNBCは28日、メイ首相が数日後に3度目の議会投票を行う可能性があると述べた。
米中貿易協議に関しては、ロバート・ライトハイザー米通商代表とスティーブン・ムニューシン財務長官は本日、中国の北京で行われる高官級の通商協議に臨む。報道によると、4月末までの合意を米中両国は望んでいるとのこと。
「強制的な技術移転に関する問題で中国側がこれまでにない提案を行った」とロイター通信は米関係者の話を引用して報じた。
関係者は「中国側は強制的な技術移転に関し、範囲や詳細の両面でこれまでにない話をしている」と語った。
「1か月前と状況を比べてみると、我々はすべての領域で進展している。しかし、いまだ妥協点には達していない」と関係者は述べ、「5、6月まで協議がずれ込み可能性がある」と付け加えた。関係者によると、4月中に合意に達する可能性はあるものの、依然としていくつかの「譲れない点」が残っているとのこと。