1日午前の取引でアジア株式市場は上昇した。3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に改善したことを受けて、中国株式市場は2%以上上昇した。
日本時間午前11時35分時点で、中国の上海総合指数は2%高、深セン総合指数は2.9%高、香港のハンセン指数は1.9%高となっている。
中国製造業PMIの改善は中国株にとって買い材料である。 3月の財新/マークイット中国製造業PMIと国家統計局による中国製造業PMIは予想以上に上昇した。
3月の財新/マークイット中国製造業PMIは50.8で、予想の49.9を上回った。
31日、中国国家統計局は3月の中国製造業PMIが、2月の49.2に対して50.5となったことを発表した。これは4ヵ月ぶりの上昇であった。
一般的にPMIの数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されている。
今週末は中国の劉鶴副総理率いる代表団がワシントンを訪問し、通商協議行う予定である。先日、ロバート・ライトハイザー通商代表とスティーブン・ムニューシン財務長官は北京を訪問した。
日経平均株価は2.1%高となっている。しかし、日本銀行が四半期ごとに実施している企業短期経済観測調査(短観)の3月調査で、大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はプラス12と、昨年12月のプラス19から悪化した。
アップル(NASDAQ:AAPL)のサプライヤーである、ジャパンディスプレイ(T:6740)は約12%高となっている。同社は600億から800億円規模の株式や債券の発行による資金調達で間もなく合意に達すると報じられた。
韓国のKOSPIは1.2%高となっている。
オーストラリアのASX 200は0.7%高となっている。1日にナショナルオーストラリア銀行は、企業信頼感指数が先月の2に対して0となったことを発表した。