[15日 ロイター] - 中国株式市場は6営業日ぶりに反落して取引を終えた。中国の9月の生産者物価指数(PPI)が大幅な低下となり中国経済に対する懸念が強まったほか、米中貿易戦争の今後の見通しが暗いままとなっていることを受けた。
上海総合指数 (SSEC)終値は16.8375ポイント(0.56%)安の2991.0459。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 (CSI300)終値は16.991ポイント(0.43%)安の3936.250。
アナリストは、上海総合指数が3000に近付いており、慎重なスタンスを推奨するとしている。3000は5月初旬以降、重要な上値抵抗線となっている。
香港株式市場も下落した。中国の経済情勢や米中貿易協議を巡る懸念が重しとなった。ただ、香港金融管理局(中銀に相当)が景気支援のため銀行のカウンターシクリカル資本バッファー(CCyB)比率を引き下げたことを受けて、下げ幅は限定的となった。
ハンセン指数 (HSI)の終値は17.92ポイント(0.07%)安の2万6503.93。ハンセン中国企業株指数(H株指数) (HSCE)は7.68ポイント(0.07%)安の1万0500.17で引けた。
ソウル株式市場は、米中貿易合意の可能性をめぐる楽観的見方が後退し、ほぼ横ばいで終わった。
米ブルームバーグによると、中国は10月末に「第1段階」の詳細を詰める追加協議を望んでいる。KTB投資証券のアナリストは、米中の部分的貿易合意をめぐる懐疑的な見方が強まっていると分析した。
韓国銀行(中央銀行)は16日に利下げを行う可能性が高く、アナリスト31人のうち30人が0.25%の利下げを予想している。
外国人投資家は508億ウォン(約4288万ドル)の売り越し。
出来高は4億5681万株。取引された888銘柄のうち、上昇は464銘柄。
シドニー株式市場は4日続伸。ただ、中国の景気減速をめぐる不安で地合いが弱まったほか、鉱業株の下落が響き、小幅高にとどまった。
9月の中国の卸売物価指数(PPI)は約3年ぶりの大幅なマイナスを記録。前日発表の同国貿易統計では一段と輸出がする一方で、輸入も5カ月連続で減少した。トランプ米大統領が先週発表した「第1段階」の対中貿易合意の実現性をめぐっては不安が根強く、中国の一連の軟調な経済指標で不安が一層高まった。
鉱業株指数 (AXMM)は1.3%安。中国の鉄鉱石先物相場が2週間超ぶりの安値を付けたことが悪材料となった。BHPグループ (AX:BHP)は1.2%安、リオ・ティント (AX:RIO)は1.4%安。
産金株指数 (AXGD)も0.2%安。金属全般の相場につれ安となった。
一方で、金融株指数 (AXFJ)は0.3%高となり、株価をプラス圏にとどまらせた。四大銀行は0.1─0.6%高。
また、ヘルスケア株指数 (AXHJ)は1.4%高。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191015T095757+0000