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本日のマーケット: 米国株反発、米先物上昇、ポンド上昇

発行済 2018-12-11 18:44
更新済 2020-09-02 15:05
  • 米国株は6ヶ月最安値を脱す

  • 貿易交渉の進展が世界の株式市場の好材料となったものの、いまだ不確実性は残る 

  • メイ英首相、ブレグジット投票を延期

重要イベント

今朝の世界株式市場は上昇、下落様々であった。S&P500ダウNASDAQ 100の全ての米国指数先物は、昨日の米国市場での変動を受け、高水準で取引された。各社報道では米中の貿易交渉は失敗に終わったと報道しているが、アナリストは失敗ととらえていない。

11日のストックス欧州600指数は一時1.1%高に上ったが、売りも同様に行われ、0.53%高で取引終了となった。 今回の上昇によって、2016年12月2日ぶりの最安値まで押し下げた昨日の相場を概ね打ち消すこととなった。関税に敏感である鉱業・テクノロジー株が相場を押し上げた。

メイ英首相がブレグジット(英国のEU離脱)投票を延期したことを受け、FTSE100指数ポンドと共に下落していたが、反発し回復している。

GBPUSD 日足

テクニカル的には、ポンドは2017年4月14日ぶりの下落となった今月10日から反発している。この反発は、三角持ち合いから下に抜けたあとの調整の反発として考えられ、今後の下降トレンドが予想される。

世界の金融市場

中国の劉副首相とムニューシン米財務長官は貿易交渉に向けたタイムテーブルについて協議したとの報道を受け、投資家心理を下支えした。しかし、貿易交渉にはいまだ不透明感が存在している。カナダで拘留されているファーウェイ(Huawei) (SZ:002502)のCFOの身柄を渡すよう米国は要求しているが、この流れが続く限り、米中間の貿易交渉は影を落とすだろう。

アジア市場では、中国上海総合指数が0.37%高となったことを受け、中国からの需要に支えられるオーストラリアのS&P/ASX 200指数は0.42%高となった。一方、日経平均株価は0.31%となった。米国との貿易戦争の影響を受ける中国が反発した要因は、中国株の割安感に対する買いによるものかもしれない。中国の株価指数は年初来で21%の下落となっているのに対して、日本はたったの7%となっている

我々が警告した通り、昨日の米国市場はベア・トラップ(下落相場が反転して上昇相場)で終わった。中期的な下落基調から底値を付けた株式市場は、回復基調を取り戻し、高値で引けることとなった。

S&P500指数は、年初にマークした2.07%安という、4月4日以来の大幅安からの回復基調を取り戻し、0.18%高となっている。テクニカル的には、S&P500は中期的に最安値をつけてから上昇している、しかし、終値のローソク足は長い下ヒゲのハンマーを形成しており、これはブル相場の終わりを指し示している可能性がある。今後、このハンマーの安値を下回っていくと、下落が継続されるだろう。また一方で、今後2660以上で終値を迎えると、レンジ上限だった2800の水準を再テストする可能性が高まってくる。

テクノロジー株(+1.38%)は中でもアウトパフォームしており、通信サービス(+0.76%)、非テクノロジー株のヘルスケア(+0.39%)も同様に値を上げている。フェイスブック(Facebook) (NASDAQ:FB)が90億ドルの自社株買いの発表を受け、テクノロジー株は上昇した。

FB 日足

ドイツ銀行がフェイスブック株を「過大評価されている」と発表したが、株価は下がることはなく、発表後に3.22%上昇した。しかし、テクニカル的には、12月の最高値を超えることなく終値を迎えている。また、同社株は下降チャネル(上図:2本の右肩下がりの線)の中で取引されており、下降チャネルの上限は50日移動平均線と一致している。100日移動平均線は200日を下回り、下落トレンドから抜け出せずにいる。

その他巨大テック企業のマイクロソフト(Microsoft) (NASDAQ:MSFT)は2.77ドル値を上げている。

ダウ平均は5月4日ぶりの最安値508ポイント(日中1.91%下落)から一転、0.14%の上昇となった。テクニカル的には、下落によって中期的な底値を付けたが、ブリッシュハンマーを上回る終値であったことから、価格は25500の水準を再びテストする可能性がある。

NASDAQ総合指数 日足

テクノロジー株が集中する、ナスダック総合指数は1.16%の下落から一転、0.74%上昇した。同指数は10月29日の安値から回復基調を取り戻し、米国の株式指数の中で最も良いパフォーマンスとなった。

ナスダックは、逆ヘッド&ショルダー(上図:H=ヘッド、S=ショルダー)を形成後にトレンドが反転する可能性がある。しかし、逆ヘッド&ショルダーのネックラインの価格水準は、デットクロス(上図:黒線)が起こった水準であり、ネックラインの上抜けが防がれるだろう。悪材料イベント後の上昇パターンは、米貿易戦争の休戦合意のような単発イベントが起こりうるのかどうかといった投資家の迷いを明確に表している。

小型株への下落幅は限定的であったが、日中最安値まで下落した。ラッセル2000種指数は米国指標の中で唯一値を下げ、0.26%安となった。これは貿易戦争による損失を織り込まなかった市場予想とは逆となったことを強調している。

昨日の下落相場が追加関税への懸念によるものであれば、小型株は売り銘柄ではない。小型株の収益への貿易依存度は低いため、本来であればアウトパフォームしている銘柄である。一方、貿易依存度が高いテクノロジー株は売り推奨である。

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