[24日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 10営業日続伸して取引を終えた。連続上昇の期間は3年ぶりの長さ。クリスマスイブで薄商いの中、小幅に買われた。
英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル (L:RDSa)が0.7%、英銀大手のロイズ (L:LLOY)が2.0%上昇し、FTSE100種総合株価指数を押し上げた。中型株で構成するFTSE250種指数 (FTMC)は0.63%上昇し、過去最高値を更新した。
投資家は今月、米中通商協議の進展といった好材料が出たことに満足しているようだ。ジョンソン首相率いる保守党の総選挙勝利により、英国の欧州連合(EU)離脱がはっきりしてきたことで、国内銘柄も好感している。
オアンダのアナリスト、クレイグ・アーラム氏は「米中の第1段階の最終合意が1月に近づき、通商協議が前向きな展開になっており、この休日期間は穏やかに過ごせそうだ」と述べた。
一方、英ポンドが米ドルに対し3週ぶり安値から買い戻されたことで、英日用品のユニリーバ (L:ULVR)などの国際銘柄が売られた。通信大手BT (L:BT)は3.0%下落と、FTSE100種で最も値下がりした。
ロンドン市場は25―26日は祝日のため休場となる。
<欧州株式市場> 上昇して取引を終えた。米中通商協議の進展を背景に、世界経済への楽観的な見方が広がり、クリスマス前で取引が少ない中、STOXX欧州600種指数 (STOXX)が最高値を更新した。
フランスのCAC40指数 (FCHI)やスペインのIBEX指数 (IBEX)が横ばいだった一方で、英国の中型株で構成するFTSE250種指数 (FTMC)は0.63%上昇し、最高値を更新。FTSE100種総合株価指数 (FTSE)も5カ月ぶりの高値だった。
2019年は残り1週間となり、欧州株は年間で10年ぶりの上昇となる勢いだ。長期化する米中貿易摩擦と、英国が合意なく欧州連合(EU)から離脱するという世界成長への2大リスクがこの数週間で和らいだためだ。
12日の英総選挙でジョンソン首相率いる保守党が大勝したことで、英国は20年末までの移行期間を設けて、1月末にEUを離脱することが確実な情勢だ。ただ投資家は離脱後のEUとの貿易協定の交渉の行方を懸念している。
個別企業では、ドイツの自動車大手BMW (DE:BMWG)が米証券取引委員会(SEC)の調査を受けていると表明したが、ドイツ市場 (GDAXI)が休場のため、株価への影響は27日に明らかになる。
イタリア市場 (FTMIB)やスイス市場 (SSMI)も休場だった。欧州のほとんどの株式市場は25―26日はクリスマスとボクシングデーのため休場になる。
<ユーロ圏債券> 休信
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1084 1.1083 (EUR=)
ドル/円 109.37 109.38
ユーロ/円 121.22 121.22 (EURJPY=)
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 418.86 +0.59 +0.14 418.27 (STOXX)
FTSEユーロファースト300種 1636.25 +2.22 +0.14 1634.03 (FTEU3)
ユーロSTOXX50種 3774.39 -2.27 -0.06 3776.66 (STOXX50E)
FTSE100種 7632.24 +8.65 +0.11 7623.59 (FTSE)
クセトラDAX 13300.9 -17.92 -0.13 13318.90 (GDAXI)
CAC40種 6029.55 +0.18 0.00 6029.37 (FCHI)
<金現物> 午後 コード
値決め 1482.1
<金利・債券>
米東部時間16時3分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.39 (FEIc1)
独連邦債2年物 111.97 (FGBSc1)
独連邦債5年物 133.93 (FGBMc1)
独連邦債10年物 171.43 (FGBLc1)
独連邦債30年物 201.14 (FGBXc1)
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 -0.641 0.000 -0.624 (DE2YT=RR)
独連邦債5年物 -0.513 0.000 -0.516 (DE5YT=RR)
独連邦債10年物 -0.243 0.000 -0.241 (DE10YT=RR)
独連邦債30年物 0.293 +0.001 0.257 (DE30YT=RR) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191224T204013+0000