9日、アジア株式市場はまちまちである。米国がヨーロッパ製品に新たに関税を課すことを検討しているとの報道を受けて、市場心理が悪化している。
日本時間11:30時点で、中国の 上海総合指数 と{{942630|深セン総合指数}}は共に0.1%下落した。香港の 香港ハンセン株価指数は0.4高となった。
日経平均株価は21,757.00と横ばいであった。 韓国総合株価指数は0.1%の小幅安となった。
ソニー(T:6758)は、米アクティビストファンドであるサード・ポイントがソニー株を買い増ししているとの報告に伴い、今日早くに6%高となった。
ロイター報によると、サード・ポイントは、ソニーの映画事業はアマゾン(NASDAQ:AMZN)とネットフリックス(NASDAQ:NFLX)の買収対象になる可能性があると見ているという。
オーストラリアの S&P/ASX 200は0.1%の小幅高で6,226.40となった。
ウィン・リゾーツ(NASDAQ:WYNN)がクラウン・リゾーツ(AX:CWN)の買収について協議していることが明らかになった。この買収でクラウンの株価は8日の終値を26%上回る14.75ドルまで上昇させている。
8日に発表された米国通商部代表部の声明によると、トランプ米大統領はEUに対し、旅客輸送用ヘリコプター、チーズとワイン、スキースーツ、特定のオートバイなどへ関税を検討しているという。
これはボーイング(NYSE:BA)の競合であるエアバスに対するEUの補助金によってもたらされた、110億ドル以上に及ぶ損害に対する報復である。世界貿易機関は、EU補助金は「繰り返し」米国に対し「悪影響」を及ぼしたと述べた。
また米中貿易協議では、クリート・ウィレムス国家経済会議(NEC)副委員長は、ロイター記者に対し「(交渉の詳細については)まだ満足していない」と語った。
また「我々は協議を進行しているが、まだ満足できない部分もある」とウィレムス氏は述べた。
この2週間で、米中両国は北京とワシントンで貿易協議を2回行った。協議は今週リモートで再開される予定だ。クドロー国家経済会議(NEC)委員長は今週頭、米中は貿易協議合意に「ますます近づいてきている」と述べた。
「我々は知的財産権や強制技術移転などの問題について大きな進歩を遂げた」とクドロー氏は述べている。中国は非常に大きなハードルであるこの課題を交渉の場で初めて認めた。クドロー氏は「これは今まで追及されてこなかった問題だ」と述べた。