[6日 ロイター] - 上海株式市場は5日続伸。米中関係の緊張が懸念されたものの、金融株と素材株が値上がりした。
上海総合指数 (SSEC)終値は8.8983ポイント(0.26%)高の3386.4631。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 (CSI300)終値は14.345ポイント(0.30%)安の4762.764。
金融指数<.CSI300FS>は1.48%高。証券指数<.CSI399707>も3.48%値上がりした。
中原証券のアナリストは、証券会社に業績改善の兆しが見られると指摘。業界の統合が進むのではないかとの期待も、投資家の関心を集める要因になっているという。
素材株も上昇。金価格の上昇を受けて金鉱株が値上がりした。紫金鉱業集団 (SS:601899)が8.78%高。
ただ、米中関係の悪化が引き続き地合いを圧迫する要因となっており、ここ数日値上がりしていたセクターには利益確定の売りが出た。
生活必需品指数<.CSI000912>は2.03%安。ヘルスケア指数<.CSI300HC>は2.84%安。 深セン総合指数 (SZSC)は0.62%安。深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」総合指数 (CNT)は1.60%安。
香港市場は反落して引けた。
ハンセン指数 (HSI)終値は171.96ポイント(0.69%)安の2万4930.58。
ハンセン中国企業株指数(H株指数) (HSCE)終値は54.23ポイント(0.53%)安の1万0202.41。
ウィーチャットを運営する騰訊控股(テンセント・ホールディングス) (HK:0700)が0.98%下落し全体を押し下げた。
シドニー株式市場は反発して終了し、米国市場につれ高となった。商品(コモディティー)や原油の相場高を背景に、鉱業株とエネルギー株が上昇した。
S&P/ASX200指数は一時0.8%高まで上昇したものの、オーストラリア政府が失業率見通しを引き上げた後に上げ幅が若干縮小した。
鉱業株指数 (AXMM)は約2%高。鉄鉱石と卑金属の相場上昇や、金相場が史上最高値圏を維持したことが追い風になった。BHPグループ (AX:BHP)は4.9%高、リオ・ティント (AX:RIO)は1.5%高。
エネルギー株は、原油相場が5カ月ぶりの高値を付けたのを好感し、サントス (AX:STO)とアンポル (AX:ALD)が3.8%、2.2%、それぞれ上昇した。
金融サービス大手AMP (AX:AMP)は0.7%高。資金の大量流出や訴訟に見舞われ、国内資産管理部門のトップが辞任したことが材料視された。
ソウル株式市場は4日続伸し、2年ぶり高値圏で引けた。好調な企業決算と追加経済対策への期待で上昇した米国市場につれ高となった。
サムスン電子 (KS:005930)が上昇をけん引した。
現代自動車 (KS:005380)は7.8%高と、18年5月以来の高値を付けた。7月の販売好調と電気自動車(EV)販売増加への期待が株価上昇要因となった。
外国人投資家は1620億ウォン(約1億3686万ドル)相当の買い越し。
出来高は7億8518万株。取引された902銘柄のうち、上昇は509銘柄。
東南アジア株式市場はおおむね上昇。米株式市場につれ高となった。
マニラ市場の主要株価指数PSEi (PSI)の終値は、1.18%高の5902.58。小売り大手ピュアゴールド・プライス・クラブ (PS:PGOLD)や電力大手マニラ・エレクトリック (PS:MER)が大きく上昇した。
フィリピン当局がこの日発表した2020年4─6月期の国内総生産(GDP)は市場予想よりも大幅なマイナス成長となり、約30年ぶりの景気後退に陥ったものの、株価への影響はなかった。ファースト・メトロ・アセット・マネジメントの関係者は「市場はマイナス2桁台のGDP減少を広く織り込んでいる」と分析した。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI) (STI)は1.04%高の2559.10で引けた。揚子江船業集団 (SI:YAZG)やジャーディン・ストラテジック・ホールディングス (SI:JSH)が大幅高となった。
こうした中、バンコク市場は下落。SET指数 (SETI)の終値は0.31%安の1333.22だった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200806T110805+0000