(香港市場のリポートを追加します。) [上海 17日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 4967.8983 80.4663高 8285.6億元(上海A株) 高値 4983.6580 安値 4767.2160 前場終値 4825.7396 61.6924安 4585.4億元(上海A株) 寄り付き 4890.5511 3.1191高 前営業日終値 4887.4320 175.5609安 8940.5億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 26753.79 187.09高 1208.2億香港ドル 高値 26880.79 安値 26555.96 前場終値 26656.15 89.45高 638.6億香港ドル 寄り付き 26671.20 104.50高 前営業日終値 26566.70 295.11安 1231.5億香港ドル
17日の中国株式市場は急反発。小反発で寄り付いたあと一時は下落に転じたが、後 場になって急速に上昇した。新規の流入資金により、主要指数はともに1%超上昇した。 上海総合指数 .SSEC の終値は80.4663ポイント(1.65%)高の4967. 8983。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深300指数 .CSI300 は74.010ポイント (1.46%)高の5138.831。 前場では一時、両指数とも2%超下げる局面もあった。この荒い値動きは、過去3週 間で2度もみられた相場変動パターン。急落後の急反発相場はブル(強気)とベア(弱気 )の一進一退の展開を浮き彫りにしている。この投資熱の再燃は、1日を通して堅調だっ た銀行株高に起因するとみる向きもある。国有企業改革により、民間株主が経営に従来以 上に大きな役割を果たすなど経営陣の多様化が進む可能性が好感されている。 16日遅く、交通銀行 601328.SS 3328.HK は、同行の改革草案が規制当局の承認 済みであることを発表した。 申万宏源証券のディレクター、ゲリー・アルフォンソ氏は「こうした改革には時間が 必要だが、最近の銀行セクターの進展が示すように、改革は達成可能だ」と述べた。 この日の急反発局面では、最近の信用規制強化や今週の一連の新規株式公開(IPO )を主因とする調整相場を絶好の買い場とみた投資家が、買いを入れた兆候がみられる。 幅広いセクターが上昇して引けた。インフラ関連株 .CSI300II とハイテク関連株<. CSI300IT>.が大幅高。 深セン証券取引所の新興企業向け市場の創業板(チャイネクスト)指数 .CHINEXTC は3.6%の大幅高。
香港市場も反発して取引を終了した。香港株式は前日までの2日間の下落分の一部を 取り戻した。国有企業の株主構造改革期待から買われた中国銀行株の上昇に連れ高した。 ハンセン指数 .HSI は187.09ポイント(0.70%)高の26753.79。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は161.90ポイント(1.22%) 高の13414.83。 ただ、香港議会が17日、次期行政長官の選挙制度改革をめぐる審議を開始したこと から、新たなデモ発生の可能性もあるため投資家は警戒姿勢を崩していない。 香港市場に上場している本土系銀行株 .HSCIF は、銀行改革草案が規制当局の承認 を得たとする前日の交通銀行の発表を受けて上昇した。 この計画は、民間の株主による経営参画や従業員持ち株制度の解禁を目指しており、 同行の改革草案の承認により、その他の国有銀行も後に続くとの期待が高まった。