(香港株式市況を追加しました。) [上海/香港 24日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 4690.1497 113.6575高 8138.1億元(上海A株) 高値 4691.7676 安値 4552.1285 前場終値 4618.0334 41.5412高 4895.2億元(上海A株) 寄り付き 4604.5792 28.0870高 前営業日終値 4576.4922 98.1279高 6919.1億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 27404.97 71.51高 1170.4億香港ドル 高値 27470.50 安値 27292.85 前場終値 27381.20 47.74高 631.2億香港ドル 寄り付き 27397.37 63.91高 前営業日終値 27333.46 252.61高 1359.9億香港ドル
24日の中国株式市場は2営業日続伸で取引を終えた。最近の新規株式公開(IPO )による資金凍結分が解除され流動性が増加したこと、一部の投資家から前週急落後の安 値拾いの買いが入ったことなどが支援材料となっている。
上海総合指数 .SSEC は113.6575ポイント(2.48%)高の4690.14 97。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深300指数 .CSI300 は94.036ポイント (1.96%)高の4880.126。
ほぼ全面高だが、インフラ株指数 .CSI300II と運輸株指数 .CSI300TRANS が上昇相 場をけん引。 BOCOMインターナショナルの主席ストラテジスト、ホン・ハオ氏は、上海株が前 週13%下落したことで、過剰なレバレッジをかけていた投資家は市場から退き、健全な 相場上昇の段階に入ったと指摘。「市場は安定化しつつあり、相場の上昇基調は変わって いない」と述べた。 先週はIPOラッシュで打撃を受けたが、この日は凍結されていた応募資金の一部が 解除されたことが支援材料となった。アナリストはこの規模を約2兆元(3222億ドル )とみている。 HSBCは、最近の調整後の買い場も一部みられるが、レバレッジ主導の上昇相場は 終わり、今後は値固めの展開が続く可能性が高いと警戒姿勢を示している。 同行のクオンツ分析によれば、銀行、ヘルスケア、工業に加えて、免税店や家電、化 粧品などを中心とする小売りなどが有望だという。
香港株式市場も4営業日続伸で取引を終了した。上海市場が安定を取り戻しつつある ことで、香港市場も堅調。また、ギリシャが近く債権団と合意しデフォルトを回避すると の期待で上昇した欧米市場の流れも引き継いだ。
ハンセン指数 .HSI 終値は71.51ポイント(0.26%)高の2万7404.9 7。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は75.33ポイント(0.55%)高の 1万3684.80。 ハンセン指数は4月の急上昇と、その後約2カ月間の値固め局面を経て、アナリスト の多くは、同指数は今年後半に再び上昇基調にのるとみている。 中投証券(香港)のストラテジスト、Alex Kwok氏も「米国での利上げにより、香港 市場が短期的に影響を受けることは予想できる。ただ、米利上げは想定の範囲内でかつ段 階的なものになる見通しであり、市場の長期トレンドは変わらない」とコメントした。
第一上海證券のチーフ・ストラテジスト、Linus Yip氏は、香港株のバリュエーショ ンについて「適正で、アジアのその他市場に比べれば割安だ」と述べた。 エネルギー関連株 .HSCIE とIT関連株 .HSCIIT がこの日の上げ相場を主導。一方 、通信株 .HSCIT と消費財関連株 .HSCICG は下落した。