(香港市場を追加しました) [上海 19日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 3386.7003 4.6513安 4524.9億元(上海A株) 高値 3423.4021 安値 3355.5661 前場終値 3408.4111 17.0595高 2653.8億元(上海A株) 寄り付き 3401.6272 10.2756高 前営業日終値 3391.3516 53.2786高 4584.6億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 23075.61 8.24高 672.5億香港ドル 高値 23100.66 安値 22913.60 前場終値 23021.73 45.64安 381.2億香港ドル 寄り付き 23085.61 18.24高 前営業日終値 23067.37 179.20高 879.8億香港ドル
19日の中国株式市場はほぼ変わらずで取引を終えた。後場になって利食い売りがで て午前の上昇分を削った。きょう発表された中国の第3・四半期国内総生産(GDP)成 長率は、経済活動の減速を示唆したものの、ハードランディングの兆候はみられなかった 。 上海総合指数 .SSEC は4.6513ポイント(0.14%)安の3386.700 3と、小反落。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 は0.117ポイント(0.00%)高の3534.182と横ばい。
中国国家統計局がきょう発表した第3・四半期GDP伸び率は、前年比6.9%と予 想の6.8%はわずかに上回ったものの、第2・四半期の7%からは鈍化し、依然として 世界金融危機の2008年以来の低成長水準にあることが示された。この結果を受け、政 府が景気刺激策をさらに打ち出すとの見方があらためて強まった。 ただ、成長率鈍化は長い間相場に織り込み済みであることから、本土投資家の間には パニック売りはみられなかった。 トレーダーらによれば、先週の両主要指数が約6%も上昇したことを受けて、今日の 利益確定売りはごく自然な動きだという。 最近の上昇相場の明らかなけん引役は証券株。西部証券 002673.SZ 、国金証券<6001 09.SS>、国元証券 000728.SZ がこの日大幅高となった。 ただ、その他多くのセクターでは利食い売りを浴び、勢いを失った。経済がまだ失速 するなか、たとえ反発しても上昇の勢いに欠けるとの懸念を反映した格好となった。
香港株式市場も前日比ほぼ変わらずで取引を終えた。発表された中国GDPに対する 投資家の反応は冷静だった。 ハンセン指数 .HSI の終値は8.24ポイント(0.04%)高の2万3075.6 1とほぼ横ばい。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は51.53ポイント(0.48%) 高の1万0688.54と小幅に続伸した。 中国のGDPが6.9%と世界金融危機以来初めて7%を割り込んだことで、政府に 対し、追加利下げや投資促進などその他の景気刺激策実施を求める圧力が高まった。 しかし、予想の6.8%は上回ったことや成長減速が既に相場に織り込み済みだった ことから、投資家のパニック売りはみられなかった。
香港市場のパフォーマンスはまちまち。エネルギー株 .HSCIEN と通信株 .HSCIT は 上昇したが、建設・不動産株 .HSCIPC や消費サービス関連株 .HSCIS の下落で相殺され た。 香港上場の青島ビール 0168.HK は下落。サントリーホールディングスとの合弁事業 について、未保有の残りの株式をすべて取得し合弁を解消するとの発表が嫌気された。