(香港市場のリポートを追加します。) [上海/香港 19日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 4478.3643 306.9917安 6839.1億元(上海A株) 高値 4744.0812 安値 4476.5008 前場終値 4687.3192 98.0368安 3603.8億元(上海A株) 寄り付き 4689.9286 95.4274安 前営業日終 4785.3560 182.5423安 7846.7億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 26760.53 65.87高 1406.1億香港ドル 高値 27011.95 安値 26701.72 前場終値 26984.05 289.39高 582.7億香港ドル 寄り付き 26885.73 191.07高 前営業日終値 26694.66 59.13安 1062.0億香港ドル
19日の中国株式市場は大幅続落で取引を終えた。主要指数は週間ベースで2008 年世界金融危機以来の下げ幅を記録。8カ月に及ぶ上昇相場も原動力となる好材料が不足 してきたようだ。
上海総合指数 .SSEC 終値は306.9917ポイント(6.42%)安の4478. 3643。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深300指数 .CSI300 は293.497ポイン ト(5.95%)安の4637.052。
両指数ともに週間ベースで13%強値を下げた。17日のわずかな回復を除き、今週 のパニック売りは、信用取引の規制強化に向けた当局の新たな動きがきっかけとなったほ か、一連の新規株式公開(IPO)に伴う需給懸念で地合いも悪化した。 さらに、不動産市場に改善の兆しが出てきたことで、政府が景気刺激策に後ろ向きに なるのではないかとの懸念も強まった。5月の中国主要70都市の新築住宅価格は13カ 月ぶりに上昇に転じた。 資産運用会社の博時基金管理は、中国市場の調整に関して電子メールで「最近、上昇 阻害要因が出てきている。第1に、追加的金融緩和の余地は予想以上に小さく、新規の資 金流入はピークアウトした可能性もある。第2に、レバレッジ比率の高い上昇相場は持続 可能ではない」と阻害要因を挙げた。 経済成長が鈍化するなかで年初来2倍超に株価が上昇したのは、概して流動性に起因 するが、博時基金管理の試算によれば信用取引のための貸出額が3兆─4兆元(約643 7億ドル)に達したことも一因だという。
香港株式市場では、ハンセン指数が反発して取引を終えた。香港の選挙制度改革法案 が否決され、政治的な不透明感が払しょくされたことを好感。市場にとってプラス要因と みる一部投資家から買いが入った。一方、H株指数は本土市場の大幅下落の流れを引き継 いだ。 ハンセン指数 .HSI は65.87ポイント(0.25%)高の2万6760.53。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は77.32ポイント(0.58%) 安の1万3186.05。
招商證券(香港)ストラテジストのChen Zhizhong氏は、否決されたことは「一部の 投資家には好材料として織り込み済み」だったが、「投資家のリスク選好意欲はまだ弱い 。本土市場が今後も急落すれば、香港市場にも重荷となる可能性がある」と語った。 素材関連 .HSCIM と工業株 .HSCIIG は下落。一方、エネルギー株 .HSCIE と通信 株 .HSCIT は上昇した。