[31日 ロイター] - 中国株式市場は小幅高。製造業景況感の大幅改善を好感した。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を巡る懸念に圧迫され1─3月は2018年以来の大幅下落となった。
セクター別ではまちまち。金融<.CSI300FS>と不動産<.CSI000952>が売られる一方、生活必需品<.CSI000912>やヘルスケア<.CSI300HC>は上昇した。
3月は上海総合指数が4.5%下落、CSI300は6.4%下落し、いずれも昨年5月以来の大幅下落。
1─3月は上海総合指数が9.8%下落、CSI300は10%安で、ともに2018年第4・四半期以来、最大の下げとなった。
香港株式市場は反発して引けた。中国経済が新型コロナによるショックから立ち直りつつある可能性を示す経済指標を好感した。ただ、世界的なリセッション(景気後退)への懸念が深まるなか、1━3月は2015年以来の大幅下落となった。
ハンセン指数は3月に9.7%下げ、2018年10月以来の大幅下落となった。1━3月には16.3%下げて2015年第3・四半期以来の大幅下落を記録した。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
中国 上海総合指数 2750.2962 + 3.0824 + 0.11 2767.3072 2771.1683 2743.1154 (SSEC)
前営業日終値 2747.2138
中国 CSI300指数 3686.155 +12.044 +0.33 3708.140 3716.071 3676.202 (CSI300)
前営業日終値 3674.111
香港 ハンセン指数 23603.48 +428.37 +1.85 23613.27 23627.53 23238.04 (HSI)
前営業日終値 23175.11
香港 ハンセン中国株指数 9594.77 +192.60 +2.05 9564.99 9595.20 9423.94 (HSCE)
前営業日終値 9402.17
韓国 総合株価指数 1754.64 +37.52 +2.19 1739.29 1757.81 1722.62 (KS11)
前営業日終値 1717.12
台湾 加権指数 9708.06 +78.63 +0.82 9689.62 9789.81 9630.30 (TWII)
前営業日終値 9629.43
豪 S&P/ASX指数 5076.80 -104.60 -2.02 5181.40 5366.40 5005.80 (AXJO)
前営業日終値 5181.40
シンガポール ST指数 2481.23 +64.99 +2.69 2454.17 2487.65 2454.17 (STI)
前営業日終値 2416.24
マレーシア 総合株価指数 1350.89 +22.01 +1.66 1336.60 1352.20 1335.91 (KLSE)
前営業日終値 1328.88
インドネシア 総合株価指数 4538.930 +124.430 +2.82 4414.500 4569.473 4416.50 (JKSE)
前営業日終値 4414.500
フィリピン 総合株価指数 5321.23 +190.07 +3.70 5227.37 5340.09 5226.27 (PSI)
前営業日終値 5131.16
ベトナム VN指数 662.53 +0.27 +0.04 669.74 678.64 649.10 (VNI)
前営業日終値 662.26
タイ SET指数 1125.86 +38.04 +3.50 1108.79 1127.92 1104.12 (SETI)
前営業日終値 1087.82
インド SENSEX指数 29468.49 +1,028.17 +3.62 29294.94 29770.88 28667.36 (BSESN)
前営業日終値 28440.32
インド NSE指数 8597.75 +316.65 +3.82 8529.35 8678.30 8358.00 (NSEI)
前営業日終値 8281.10
ソウル株式市場は反発。米議会が検討している新たな経済対策への期待や、3月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)の改善により、リスク選好が高まった。
総合株価指数(KOSPI)は月間では11.69%下げた。1ー3月は20.2%安と、四半期で2008年10ー12月期以来の大幅安となった。
大信投資証券のアナリストは、ボラティリティーが高く、新たなショックに見舞われる可能性もあるため、4ー6月に株価の変動が続くとの見通しを示した。
海外勢は2174億ウォン(約1億7835万ドル)相当の売り越し。
出来高は10億2676万株。取引された900銘柄のうち、上昇は773銘柄。
シドニー株式市場は反落して引けた。新型コロナウイルス感染対策のロックダウン(都市封鎖)による景気後退への警戒感が、オーストラリア政府が発表した大規模な財政出動措置を圧迫した。
S&P/ASX200指数は一時3.6%高まで上昇したものの、下落して取引を終えた。前日は7%高だった。月間では約21%安と、下落率が過去最大となった。
ヘルスケア株指数 (AXHJ)は3.8%安。主力銘柄である製薬大手のCSL (AX:CSL)は5.1%、医療用手袋大手のアンセル (AX:ANN)は6.3%、それぞれ下落した。
鉱業株指数 (AXMM)は4%安。金融株指数 (AXFJ)は0.4%安。コモンウエルス銀行(CBA) (AX:CBA)は3.3%安と、四大銀行の中で唯一マイナス圏で終了した。
エネルギー株指数 (AXEJ)は0.5%上昇。18年ぶりの安値水準から反発した原油相場が支援した。
(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200331T110119+0000